2010年1月22日金曜日

はせがわ酒店 GRANSTA店 カウンターバー ワインと日本酒 @東京駅


東京駅ナカにある、はせがわ酒店はカウンターバーを併設していて、日本酒、日本ワインなどを
グラスで飲むことができる。何度も立ち寄っているがいつも満席で今回初めて入れた。

相原酒造 雨後の月 微紅 SparklingAsia Biko(赤色微発泡 純米酒)
まず日本酒の泡。撮影に失敗したが、きれいなロゼ色で、細かい泡が発ち、スワリングしても次から次へと湧き出てくる。味わいも辛口で後半や温まるとほんの少し日本酒っぽい甘味があるがブラインドで出されたら、ワインのスパークリング。しかも、泡の質がよく、たまたま店頭販売されていた蔵元さんに伺うと、酵母を瓶に入れて瓶内発酵しているとの説明。納得。おいしい。

・本日の3種盛り合わせ
ママカリ、魚肉ソーセージ、もう一点なんだろう、ポテトサラダ? マスカルポーネチーズっぽさもあり豆腐の雰囲気もある。それぞれ日本酒に合うおつまみ。



・澄川酒造場 東洋美人 山田錦 純米吟醸 勝沼醸造 甲州ワイン樽 樽貯蔵(Toyobijin Koshu Wood 2009)
以前から飲んでみたかった銘柄。 もう少し樽を抑えたタイプと高畠ワイン樽の樽が強いタイプもあり、これは樽の利き方が中間的なもの。香りはまさに甲州種のワイン。シュールリーや樽発酵の香りの要素がある。色はややにごりがあり。これは日本酒でもワインでもないヨドミ。味わいは日本酒。こういうのもアリかなという感じ。

・モッツァレラチーズの味噌漬け
見た目はフォアグラのようで、表皮は茶色く、中は白っぽい。さっぱりして、余韻にヌカの風味が鼻を抜ける。日本酒に合わせるにはばっちり。

・いわしのハンペンと山葵
身がしっかりしており、山葵がやわらかく旨味があり、おいしい。



野﨑酒造 東京駅
ビールっぽいラベルや瓶の雰囲気はよいが、味は普通の日本酒

・萬乗醸造 醸し人九平次 彼の地 2008
これも気になって飲んで見たかったもの。
香りはおとなしいが、口に含むと旨味が口いっぱいに広がった後、柔らかなラインの波が温かみを持ちながら奥へと進み、酸も合わせて進み、それぞれが混じり合いながらギュイーンと伸びていく。どの要素が突出するわけではなく、絶妙なバランスをもって活き活きとし、落ち着きも兼ね備えて安定感がある。これは驚き。 ワインのグランクリュに匹敵する世界観がある。例えるならモンラッシェ。それでいて日本酒としては高いがワインと比べると激安。 多分、誰が飲んでも品位の高さが分かる。

最後に販売店側の店頭試飲 (本日は相原酒造さん)
・雨後の月 無濾過 山田錦 生原酒 やや澄んだ印象
・雨後の月 無濾過 雄町 生原酒 厚みと複雑さがあり、苦味が利いている
・桃色にごり きれいな桃色で、にごりらしくどろっとしているが、味わいは舌横に甘味はあるものの舌中央への酸味が主体。すっぱめ。

日本酒に特化したカウンターバーという珍しいスタイルで、フランスワインなどを排除しているので
おつまみも日本らしいものになっており、相性やバランスがよい。電車では本店より利便性がよく、これだけ質のよいラインナップを気軽にグラスで飲める店は他にない。

はせがわ酒店 GRANSTA店 カウンターバー @東京駅
東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅構内地下一階 03-6420-3409 07:00-22:00(日-21:00) 無休