2011年11月5日土曜日

ウィーン菓子 ナッシュカッツェ モンブラン

店名 ウィーン菓子 ナッシュカッツェ(Cafe-Konditorei Naschkatze) @横浜市青葉区
商品 モンブラン(500)






テイスティングノート
栗の甘皮がところどころに見えるモンブランクリーム。栗を蒸かして皮を開けたときに栗の中核部分の独特な香りがあり、和食の煮物っぽい香りにも似ている。フォークを入れると崩れそうにはなるがメレンゲまですごく柔らかく底までサクっと切れる。蒸かした栗そのものの風味のモンブランクリーム、とても軽やかで口溶けが早い生クリームはほのかな生乳の風味。土台のメレンゲ層は黒糖や三温糖で作った綿菓子をやさしく固めたような食感で、焦がした三温糖などのコクがある風味があり香りも鼻を抜け、舌に当たるだけで気持ちよく溶けていく。全体ではモンブランクリームの風味をメレンゲが下支えし、生クリームが一体感を持たせるようにまとめ、味がしっかりしていながら軽やかな印象を受ける。メレンゲが合わさることで蒸かした栗風味のモンブランクリームは栗の甘皮風味を放ち、甘皮つきの栗をまるごと頬ばったような味わいになる。生クリームを使っているが、甘さを抑えた上品な栗きんとんのようでもあり、和洋両方を兼ね備えた和栗の風味を存分に感じられるケーキ。

評価
やはりナッシュカッツェのモンブランはすごくおいしい。60分以内に食べないといけないというのが難点ではあるが、メレンゲの軽さ、サクッとした歯応えと口溶けの心地よさを考えると60分以内だとしても作られてから出来るだけ早い時間に食べた方がいい。店内で食べるのがベスト。2日前までに予約すればバースデーケーキ向けに4号2400円ぐらい、6号3800円ぐらいでホールでも作ってもらえる。クリスマスケーキ向けとしてもパンフレットを製作中とのことだった。ただし、60分以内に食べるという条件は変わらない。
好きなケーキ店のモンブランを連続して食べているが好みではYuji Ajikiと同格。ただし、スタイルは異なり、ナッシュカッツェは素材を活かしながら人が持つ栗のイメージをそのまま具現化、Yuji Ajikiは色んな要素を繊細に調和させたエレガントなタイプ。好みの順番は ナッシュカッツェ=Yuji Ajiki > コフレ >> キルフェボン >> 一般的なケーキ店 となる。それぞれ趣向や個性があって楽しい。

ウィーン菓子 ナッシュカッツェ(Cafe-Konditorei Naschkatze)
横浜市青葉区荏田西2-15-1-102 045-211-4533 10:00-20:00 月休(月曜祝日の場合火休)