2012年11月18日日曜日

ウィーン菓子 ナッシュカッツェ モンブラン、キャラメルとカボチャのムース、ひとりバースデーケーキ

店名 ウィーン菓子 ナッシュカッツェ(Cafe-Konditorei Naschkatze) @横浜市青葉区
商品 モンブラン(480)、キャラメルとカボチャのムース(350)、ひとりバースデーケーキ(正式名忘れ)(380)

  
  
  
・モンブラン
栗の渋皮が粒々と入ったモンブランクリームに白い粉がかかっている。香りは青さや井草の感じもある栗の香り。モンブランクリームを食べるととても自然な栗の風味で、栗を濾して作り苦味やエグミ成分を取り除いた素直な味わい。舌にのったときにはツナギがない素材そのもののポソポソした舌触りもあるが、舌でモンブランクリームを潰すと滑らかになる。これに生クリームが加わるとさらに滑らかになる。生クリームはほとんど味付けがなく甘味もかなり控えめで滑らかでモンブランクリームが活きる。土台のメレンゲがサックサク。少し焦がしを入れた綿菓子のような風味で、食感はサクサクしているが口溶けの速さは綿菓子そのもの。味わいの後半から余韻には舌にとろりとしたモンブランクリームが残り、時間と共に自然に消えていく。

  
・キャラメルとカボチャのムース
深みあるが軽やかなキャラメルに柑橘の風味が後からくる。キャラメルは焦がしはなく、澄んだ厚みのあるタイプ。下からスポンジ、カボチャのムース、スポンジ、キャラメルソース、表層に透明な?柑橘ソースの層構造。カボチャのムースはカボチャらしい味わいではないが、軽快さに柑橘の高いトーンが加わり、キャラメルが奥行きを与える立体構造になっている。

  
  
・ひとりバースデーケーキ(正式名忘れ、左記はポップの表記)
チョコ少しに上品な洋酒の香り。花も華やかに香る。生クリームは甘さ控えめで空気を含んでいる。土台はサバランのような洋酒を含ませた生地だが甘味ではなく、洋酒がガツンと効いている。杏子や杏仁、花が香りと共に味に膨らみと風味を与える。甘味もあるが華やかさと強さが凄い。表面にのった黒と白の粒々はサクサクしていて、胡桃も苦味がほとんどなく調和する。全体を口に入れると一瞬の間に風味や食感が色々と現れる。

評価
モンブランがおいしい季節になった。毎年楽しみにしているナッシュカッツェのモンブラン。そして毎年少しずつ味が変わってきている。進化にはチャレンジが必要。昨年は3つの直球を複合させた栗の味わいだったが、今年はシンプルで快活な味わい。メレンゲが大きめになり、かつさらに軽やかになった。60分以内に食べる指定になっているが、やはり出来るだけ購入してすぐに食べるのがおススメ。
ひとりバースデーケーキはインパクトがあり、子供には食べられないぐらい洋酒がガツンと効いていておもしろくておいしい。確かにひとりバースデーでも寂しさを吹き飛ばせて、これ1つで満足できる味わいかもしれない。インパクトがあるので好みが分かれるかもしれないが一度食べてもらいたいケーキ。

ウィーン菓子 ナッシュカッツェ(Cafe-Konditorei Naschkatze)
横浜市青葉区荏田西2-15-1-102 045-211-4533 10:00-20:00 月休(月曜祝日の場合火休)